『日刊工業新聞』2008年8月4日付

新日石、東大農学研究科と連携−バイオマス研究加速


新日本石油と東京大学大学院農学生命科学研究科は、バイオマス利用エネルギーの開発で組織的に連携する。従来から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託研究などで共同研究に取り組むなど協力関係にあったが、今回の連携では関連分野などへ一段と研究領域を広げるのが目的。セルロース系バイオエタノールの実用化加速を目指す。

新日石から約10人、農学生命科学研究科からは約20人の研究スタッフが参加。あえて特定の研究テーマに絞らず、研究スタッフ間の交流の中からテーマを創出する。

このほか新日石側が大学院教育のプログラムに支援する。契約期間は3年間。その間の活動費を4500万円とするが、共同研究がスタートした段階でさらに別枠の予算を組むという。