『日本経済新聞』東北版2008年8月2日付

秋田大学、資源開発の人材育成 北大など4大学と共同で


秋田大学は鉱物資源に関する学科がある北海道大、早稲田大、東京大、九州大の4大学と共同で資源開発の人材育成に取り組む。関連企業・団体とも連携して来年3月、5大学の3年生以上の学生約20人に集中講義を実施する。資源価格高騰などで高まる人材養成のニーズに関係大学が連携して対応する。

秋田大が1日、4大学とともに申請していたプログラムが文部科学省の補助対象事業に採択されたと発表した。実施期間は2008―09年度の2年間で、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)など6団体と連携する。予算は年間2400万円で調整中。

集中講義は秋田大で実施。地質から探査、採鉱、リサイクル、資源経済まで取り上げ、大学教員が基礎や理論、精錬会社や商社の企業技術者などが実践例を教える。来春の集中講義は5日間とし、09年度は夏季に長い期間で行う。5大学間の出前講義や海外の鉱山のインターンシップ(就業体験)も実施する。