『中国新聞』2008年4月26日付

4大学が研修医育成へ連携


島根大と鳥取大、神戸大、兵庫医科大の4大学は10月から、研修医の育成・確保に向け連携を始める。研修医が各大学病院の得意分野の臨床研究を学べる研修メニューを組む。研修医を大学病院で確保して優秀な専門医や研究者を育て、将来的には地方の医師不足の解消も狙う。

「山陰と阪神を結ぶ医療人養成プログラム」を名付けた。医学部卒業後3年目以降の後期研修医が対象となる。これまでは1つの病院で研修をしていたが、4大学の付属病院や関連病院を1、2年ごとに移りながら研修できる。神経内科や皮膚科など175コースを用意する。

島根大の木下芳一医学部長が神戸大医学部卒であることなどから4大学が組んだ。4年前の新研修制度の導入で、島根大の場合、医学部の卒業生のうち、付属病院に残る研修医は約5割から約2割に減っている。新プログラムで後期研修医を確保するとともに、医療技術の向上を図る。