『読売新聞』山形版2008年7月18日付

産学連携教授、柴田さん第1号


山形大は、地元産業界と連携し、地域活性化に貢献する「産学連携教授」の第1号として、元NECパーソナルプロダクツエグゼクティブアドバイザーで、米沢市在住の柴田孝さん(61)を採用した。

柴田さんは、ノート型パソコンの開発などに携わり、下請けだった企業を開発型企業へ成長させた実績があり、地元企業を発展させるノウハウが期待されている。

同教授制度は、6月に創設。民間企業や行政など幅広い分野で優れた功績を持つ人材を起用し、地域連携を通して大学の研究成果などを地域発展に生かしていくのが狙い。米沢市に置く大学院ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(VBL)に所属する。こうした目的で教員を採用するのは全国的に珍しいという。

柴田さんは米沢地域に情報や医療などの分野で新しいビジネスモデルを構築する産学官連携組織の「米沢ビジネスネットワークオフィス」の設立にも尽力した。