共同通信配信記事 2008年7月10日付

医師確保の作業委設置へ 国立大医学部400人増を


舛添要一厚生労働相は10日、栃木県下野市の自治医大などを視察し、地方で深刻化する医師不足対策として、大学医学部の定員増など医師養成の具体策を検討する作業委員会を来週にも設置する意向を示した。

作業委は同大の高久史麿学長ら約10人の医療関係者で構成。舛添氏は記者団に「年末の予算編成に反映させたい」と述べた。

また、医学部定員増に関し「(07年の緊急医師確保対策などで認めた)400人規模で医師数を拡大する構えでいきたい」として、国立大の大幅定員増に向け文部科学省と調整を進める考えを表明。私立大については「定員の約1割増なら(受け入れる)教授や教室もそれほど無理はないだろう」との認識を示した。

政府は重要政策運営の基本指針「骨太の方針2008」で、現在約7800人の医学部定員を過去最多の約8300人まで早急に増員する方針を盛り込んだ。