『読売新聞』愛知版2008年7月5日付

名大、JAXAが協定
宇宙研究で連携進める


名古屋大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA、立川敬二理事長)は4日、宇宙研究に関する連携協力協定を結んだ。同機構が協定を結んだのは東大などに続き4校目。

名古屋大はJAXAが2003年に発足する以前の1965年から、共同研究や人材交流を行ってきた。

今後、軽くて強い次世代の材料に関する研究など幅広い分野での共同研究を進め、新たに大学院連携講座を開設して、JAXA職員が同大教員として院生らを指導するなど、人材交流も活発化させる。同大とJAXA関係者で構成する「連絡協議会」も設置する。

同大でこの日開かれた締結式で、平野眞一学長は「全学レベルで協力し、航空宇宙産業の発展に寄与していきたい」と抱負を語った。今年4月には、東海地方の航空宇宙産業の競争力強化のため、同大なども参加した産官学連携組織「航空宇宙産業フォーラム」も設立されている。