時事通信配信記事 2008年6月30日付

「G8大学サミット」初開催=札幌


北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に先立ち、世界各国の大学の代表者らが地球環境問題を中心に話し合い、学術界からの国際貢献を目指す「G8大学サミット」が30日、札幌市で開幕した。

今回が世界初開催で、主要国や中国、インドなど新興国の計14カ国から米エール大、英ケンブリッジ大、北京大など35大学の学長らが参加した。

サステナビリティー(持続可能性)をテーマに、持続可能な社会の実現に向けた大学の役割や取り組みを討議。主催者のG8大学サミット運営会議の小宮山宏議長(東大総長)は冒頭で「人間の活動が社会的なシステムを壊している現実を見詰める必要がある。われわれの責務として、解決ビジョンを示すべきだ」とあいさつした。

会議は7月1日に閉会し、「札幌サステナビリティー宣言(仮称)」を採択して主要国首脳に支持を働き掛ける。