『山形新聞』2008年7月2日付

山形大が「産学連携教授」創設 柴田孝氏が第1号に


山形大は、民間企業などで優れた業績を挙げた人材を登用して産学連携の促進を図る「産学連携教授」制度を創設し、第1号として1日、元NECパーソナルプロダクツエグゼティブアドバイザーの柴田孝氏(61)=米沢市=を採用した。

同大によると、産学連携教授制度を設けるのは全国でも珍しいという。制度は今年6月に創設しており、産学連携教授は1年契約で最長5年まで更新できる。柴田教授は、米沢地域の新たなビジネスモデルを構築する米沢ビジネスネットワークオフィス(BNO)の発足に中心的な役割を果たし、同大客員教授を務めた経験もある。

結城章夫学長は「米沢BNO設立など、多方面で活躍されている方。就任に向けて交渉を重ねてきたが、承諾を得てうれしい」と語る。柴田教授は「産業界と大学をつなぐ知的クラスターづくりに力を入れていく。大学院ものづくり技術経営学専攻(MOT)で、ものづくりを科学する領域を担当してみたい」と意欲を話している。