共同通信配信記事 2008年6月24日付

健康科学分野で共同大学院
10年春、早大と東京農工大


早稲田大と東京農工大は24日、双方で研究課程を編成し、連名で学位を与える共同大学院を開設すると発表した。理、工、農学などの専門性を組み合わせた先端健康科学分野の博士課程とし、2010年4月の設置を目指す。

高齢化が進む中、健康増進や食の安心・安全の新技術面で活躍できる研究者を育成する。定員は10人程度で両大は09年6月に設置認可を文部科学省に申請する方針。

東京都内で覚書を交わした東京農工大の小畑秀文学長は「研究者に新しい視点が生まれる」とし、早大の白井克彦総長は「世界の食料問題に取り組みたい」と述べた。

複数の大学が研究課程を編成する共同大学院は、政府の教育再生会議がまとめた第2次報告を受けて、文科省が9月をめどに制度創設を目指している。