『読売新聞』愛媛版2008年6月19日付

愛大 若手育て准教授増 5年で登用 10月に新機関


愛媛大は18日、若手研究者を育成する機関「上級研究員センター」を10月に新設する、と発表した。愛大は准教授などの人数が教授の人数より少ない“逆ピラミッド形”の組織になっているといい、若手育成によって准教授の数を増やし、こうした状況を解消していく。

2006年度から全国の国立大で導入が進む制度。今年度は、沿岸環境科学、地球深部ダイナミクス、無細胞生命科学工学の各研究センターから2人ずつ計6人を対象とする。5年間在籍した後、必要な審査を通過すれば准教授に登用するという。

愛大は5月1日現在で教授305人に対し、准教授272人、講師65人となっている。

小松正幸学長は「従来のように定年で空いた教授ポストを、(学外などから招いた)教授で埋めず、若手研究者を起用して活力ある組織にしたい」としている。