『日本経済新聞』東北版2008年6月18日付

南東北3国立大が連携し基盤強化 山形・福島・宮城教育


山形大学(山形市、結城章夫学長)、福島大学(福島市、今野順夫学長)、宮城教育大学(仙台市、高橋孝助学長)の南東北3県の国立大学3校が連携することで合意した。第1弾として高校生らを対象とした進学説明会を3校共同で開催する。大学全入時代を迎えて学校間競争が激しくなる中、県境を越えた連携で基盤強化を図る狙い。

合同進学説明会は29日午後、JR仙台駅前の複合商業施設「アエル」内で開く。3校の担当者らが大学の特色をそれぞれアピールするほか、大学ごとに分かれたブースで個別相談にも応じる。3校は受験生獲得では競合関係にあるが、「単独で開催するよりも集客効果が高い」(山形大)と判断した。

今後はファカルティ・デベロップメント(FD、大学教職員の資質向上・能力開発)面での協力や事務職員らの人事交流なども模索する見込み。