『北國新聞』2008年6月10日付

大学と企業をマッチング 金大 北國、北陸銀と包括連携協定


北國、北陸銀行は九日、金大とそれぞれ覚書を交わし、包括的に連携、協力する協定を結んだ。同大指定金融機関の北陸銀行と、地元に本店を置く北國銀行は今後、それぞれが金大と連絡協議会を設立し、包括的連携の具体案を検討していく。

連携については、金大が持つ研究成果や新技術を、両行の取引先企業の需要とマッチングさせて新産業創出を図ったり、人事交流、資金運用の支援など幅広い連携が想定されている。

連絡協議会は七月中にも設立される。金大側は、産学連携や財務、教育、病院経営などの実務者らをメンバーにする考え。銀行側は、取引先企業がどのような大学の研究成果を必要としているか、具体的な情報を持っている営業担当者らを派遣する予定だ。

調印式は、北陸銀行が午前、北國銀行が午後の順番で行われた。

両方の会見で中村信一学長は、銀行との連携について、「企業がどのような技術、研究成果を必要としているか、銀行はよく知っている。学生のインターンシップ(企業体験)、奨学金など経済的支援の面でも効果は大きい」と期待感を示した。