時事通信配信記事 2008年6月7日付

「高専」振興に5カ年計画=産学連携、新学科展開で策定へ−文科省


文部科学省は7日までに、技術者養成で期待が大きい高等専門学校の教育を充実させるため、今夏にも「教育振興施策要綱」(仮称)を策定し、来年度から5年間程度の計画で取り組むことを決めた。産業界と連携したインターンシップ(就学体験)の普及や、新分野の学科設置の促進を想定している。

高専をめぐっては、中央教育審議会が将来像や課題を審議中。同省は、7月末にもまとまる答申を要綱に反映させる。

課題の1つが産学連携。インターンシップを実施する高専は既に95%(2005年度)に上るが、3カ月以上の長期の体験を普及させるため企業に協力を促す方針だ。団塊世代の企業退職者を教員などとして登用することで、技術の伝承も図る。