『四国新聞』2008年6月6日付

政策研究で連携強化−高松市と香川大が協力協定


高松市と香川大(香川県高松市幸町、一井真比古学長)は5日、連携協力に関する協定を締結した。環境や公共交通などの政策研究のほか、産業振興、危機管理など多分野で連携を強め、大学の持つ最新の情報や研究成果を市が地域づくりに積極的に活用する。香川大が市町レベルの自治体と同様の協定を結ぶのは初めて。

市は本年度スタートの新総合計画で大学との連携を重点取り組み事業に設定。両者は今後、事務レベルの連携協議会(仮称)を設置し、具体的に取り組む事案を検討する。

これまで市と香川大は、市が各種審議会などで教授陣を委員に委嘱するなど個別の連携は続けてきたが、包括的な協力協定は結んでいなかった。香川大は近年、各種機関との連携を強めており、2002年に県と同様の協力協定を締結。04年の法人化後は、各金融機関などとも連携協定を結んでいる。

この日市役所で開かれた調印式には大西市長と一井学長が出席し、協定書にそれぞれサイン。大西市長は「大学の持つ専門的な情報、知識を市政運営に生かせるのは心強い」とあいさつ。一井学長は「地域の知の拠点を目指す上で非常に有意義。大学の知的、人的財産はさまざまな場面で役立つと思う」と抱負を述べた。