『毎日新聞』広島・岡山版2008年6月7日付

中国地方主要5大学シンポ:岡山大副学長ら、活性化策探る−−


中国地方の産学官が地域の活性化のための連携策について話し合うシンポジウムがこのほど、広島市内のホテルであった。広島大や山口大など中国地方の主要大学の学長、岡山大副学長らが顔をそろえ、産業界との協力や地域貢献の在り方について意見を出し合った。5大学などの共催で、中国経済産業局の杉田定大局長がコーディネーターを務めた。

独立行政法人化以降、期待される地域貢献について、広島大の浅原利正学長は「高いレベルの研究で貢献するには地域に介在するコーディネーターが必要だ」と指摘し、能勢隆之・鳥取大学長は「大学で特徴的なのは掘り起こしの基礎研究。地道に続け、産業に生かせられればうれしい」と語った。中国地方の大学間連携について、岡山大の曽良達生副学長は「中国地域の産業強化につながる」と話した。【井上梢】