『徳島新聞』2008年6月1日付

教職大学院の未来探る 鳴教大が設置記念シンポジウム


鳴門教育大学は三十一日、徳島市内の阿波観光ホテルで、四月に開講した教職大学院の設置記念シンポジウムを開いた。約百五十人が耳を傾ける中、四国四県の教育委員会の代表ら六人のパネリストが、四国で唯一の教職大学院の将来像などについて意見交換した。

高橋啓(はじめ)学長が「各県教委と密接に連携し、地域社会の教育ニーズを踏まえた大学院にしたい」とあいさつ。パネリストからは「厳しい財政の中、現職教員を四人派遣した。修了時には管理職として活躍できることを期待している」(香川県)などの意見が出た。

二十五人を派遣している徳島県教委の担当者は「学力向上や生徒指導といった課題に対応できる専門知識を身に付けさせてほしい」と求めた。

鳴教大の教職大学院は初年度、定員五十人に対して入学者は三十六人しか集まらず、人員確保が課題になっている。