『中日新聞』2008年6月3日付

老化防止の研究推進 信大に「予防医療センター」


信大病院(松本市)は2日、高齢社会に対応する予防医療の研究拠点「先端予防医療センター」を同市の県旭町庁舎3階に開設した。病院や大学院と連携し、生活習慣病の予防や遺伝子情報をもとにした老化防止の研究を進め、長寿県長野から最先端の予防医学を発信する。

センターは信大病院の各診療科、同大学院、特定非営利活動法人(NPO法人)熟年体育大学リサーチセンターなどと連携。リサーチセンターが分析したインターバル速歩訓練の約4000人のデータを参考に、職員2人が生活習慣病患者に運動指導をするほか、訓練が生活習慣病や介護予防に役立つかどうかを検証。データと遺伝子情報を解析して「何が健康に良いのか」を探り、視覚、聴覚の老化防止や認知症予防の研究も進める。

宇佐美真一センター長は「長く健康でハッピーに生きるため、研究を進めていきたい」とした。

(中津芳子)