『日本経済新聞』東北版2008年6月4日付

山形大学と地元20数社、食品開発で産学組織


山形大学と地元山形の食品関連企業など20数社は11日、高付加価値食品の開発に向けて会員制の産学協働組織を設立する。同大大学院が昨春開設した「食品創製(MOT)コース」と連携し、基盤研究、開発企画から生産、販売・宣伝まで商品づくりの全過程を支援する仕組み。同大によると、大学院の専攻コースと地元有力企業群が密接に協力し合う形で協働組織を立ち上げるのは全国でも珍しいという。

設立するのは「山形大学食品MOTファンクラブ(YMF)」。3日時点で日東ベスト、シベールのほか、高畠ワイン(山形県高畠町)、三奥屋(同)、城北麺工(山形市)、千代寿虎屋(寒河江市)、樽平酒造(川西町)など山形19社、福島路ビール(福島市)など福島3社が参加を表明。荘内銀行なども加入する。会長には日東ベストの鈴木俊幸会長が就任する見込み。