『日本海新聞』2008年5月31日付

鳥大に付属高構想 来月設置委員会発足、検討へ


付属の幼稚園、小学校、中学校を抱える鳥取大学(鳥取市湖山町南四丁目)に、付属高校を新設する構想が持ち上がっていることが三十日、明らかになった。大学の教育研究の発展と地域の教育の質の向上を目指し、年度内には実現の是非を含めて結論を出す方針。

鳥取大によると、付属高校設置については二〇〇六年七月に学内で立ち上げた付属学校の在り方検討委員会で話し合いをスタート。付属高校設立をさらに検討する方針が今年三月末に出たことから、六月上旬には大学理事や各学部の代表、付属学校の代表者、教育学の専門家など学内の約二十人で構成する委員会が発足する。

中高一貫教育や小中高一貫教育も視野に入れて設置形態など具体的な方針を検討するとともに、文科省や県、鳥取市と話し合いを進めるという。

県教委では一一年度の県立中高一貫教育校の設置を目指して検討を進めているが、中永広樹教育長はこの日の県議会代表質問で「鳥取大学の動きを見ながら、慎重に検討していく必要がある」と、見直しも含めて検討する方針を示した。

鳥取大の本名俊正理事は「少子化だからこそ、レベルの高い教育が必要とされている。理想の方向を探っていきたい」と話している。