『日本経済新聞』東北版2008年5月31日付

地域力連携拠点、山形大に開設


山形大学工学部(山形県米沢市)は30日、地域共同研究センター内に地域力連携拠点「産学金連携横町」を開設した。同様の拠点は中小企業庁の認定を受けた全国319機関がこの日ほぼ一斉に設置したが、大学が主体となるのは全国でも唯一。米沢信用金庫(同)も全面協力する。地元の大学と金融機関がそれぞれの人的資源や経験・ノウハウなどを生かし、地域経済活性化に向けて連携する試みとして注目されそうだ。

産学金連携横町は「統括応援コーディネーター」として山形大学の小野浩幸地域共同センター副センター長、米沢信金の吉野祐治審査管理部副部長ら4人を配し、地元中小企業を対象に経営力の向上や事業承継などを支援する。まず300社を訪問し、重点支援先として30社程度を選ぶ。