『毎日新聞』2008年5月24日付

東大:産学連携でキャラクタービジネスを学問化 30日に公開講座も


東京大学大学院情報学環は、アニメ制作などのファンワークス(東京都渋谷区)などとキャラクタービジネスに関連した産学連携の「キャラビズ研究プロジェクト」を始める。30日にはスタートを記念して、プロジェクトの概要を説明する公開講座も開催する。

これまでにアニメや映画ビジネスの講座を開いてきた同学環の新しいプロジェクト。キャラクタービジネスの分野は、ノウハウなどがいまだ形式化されていないため、実務者に依存する部分が多くなっており、オープン化してより発展させるために学問として形式化していこうというもの。ファン社のほか、玩具メーカーのバンダイと、キャラクターライセンスビジネスに関する情報を発信する専門サイト「キャラビズドットコム」を運営するキャラクター・データバンク社が参加する。

30日には「キャラクターライセンシングビジネスの挑戦:キャラビズにイノベーションは起きるか」と題して、プロジェクトの概要を説明しながら、現在企画中のプログラムを紹介する公開講座を開く。プロジェクトの代表世話人で、同大の七丈直弘准教授らが登壇する予定。午後6時半から東京大学本郷キャンパスで。入場は無料だが、事前登録が必要。詳しくは同プロジェクトのサイトまで。【渡辺圭】