『室蘭民報』2008年5月21日付

室蘭工大が4学科に再編成、少人数教育充実めざす


室蘭工業大学(松岡健一学長)は20日、平成21年度入試から、学科を6学科から4学科に再編すると発表した。同大が組織を再編するのは18年ぶり。少人数による教育を充実させるため4学科に12コースを設ける。教員は共通性の高い分野ごとに4領域に分けることで研究の効率をアップさせる。

学科は現行の6学科を建築・社会基盤、機械・航空宇宙・材料工学、応用理化学、情報・電子工学の4学科に再編する、2年次からはコースごとの教育となる。航空宇宙システム工学コースは大学院まで継続して学ぶことができ、人材育成に役立ちそうだ。

大学院は博士前期課程は9専攻を7専攻14コース、同後期課程は4専攻を5専攻にそれぞれ再編させる。各学科ごとに所属している教員については「くらし環境」「もの創造」「しくみ情報」「ひと文化」の4領域に所属してもらう。

定員は大学が560人、大学院は前期198人、後期24人で変わらない。

松岡学長は再編の視点として、効率よい実践を目指した教育研究体制の構築、学士課程から大学院まで連続した教育体系づくり―などを挙げ、「大学の個性化と特徴化を進めるための組織改革。少子化の影響や工学離れもある」と大幅な再編の理由を説明した。
(佐藤重伸)