『日本経済新聞』2008年5月20日付

法科大学院、社会人入学者3割切る・08年度


文部科学省は19日、2008年度の法科大学院(国公私立計74校)の入試実施状況をまとめた。入学者総数は5397人で、前年度に比べ5.5%の減少となった。このうち社会人入学者は12.3%減と二ケタのマイナスで、入学者全体に占める割合は29.8%と初めて3割を切った。

社会人入学者の減少は4年連続。多様な人材を法曹界に招き入れることを目的に創設された法科大学院だが、修了者の新司法試験の合格率が伸び悩む中で、思うように社会人を呼び込めていない現状が鮮明になった。