時事通信配信記事 2008年5月12日付

「遊学のまち」地域の8大学と連携−長崎


長崎市は9日、多くの若者が集い、学ぶ場所として同市の魅力を高めるため、市内や隣接する地域にある8大学と連携し、「遊学のまち長崎」推進協議会(会長・田上富久長崎市長)を設立した。

会員は、長崎大学や長崎県立大学など8大学の学長。同市を「遊学のまち」とするブランド戦略などを練る。会長を務める田上市長は「(長崎は)江戸時代にさまざまな人が出会い、成果が生まれた場所」とし、「大学は街の中に知恵をもたらす重要な財産。化学反応は必ず起きる」と意気込みを語った。

子どもの数が減り続けている中、定員割れの危機感を募らせている大学と、観光客の減少に気をもむ市の利害が一致。市企画部などは「『学び』と『観光』を融合させることで、街全体を大学とするようなイメージだ」と構想を語る。

同市は、同協議会設立に絡み、「遊学のまち長崎」を推進するためのアクションプランを策定し、内閣府が2008年度に25億円の予算を組んだ「地方の元気再生事業」に応募する。