『岡山日日新聞』2008年5月15日付

津山工専と包括連携 岡山大 法人化から20件目


岡山大(岡山市津島中1丁目、千葉喬三学長)は14日、津山工業高等専門学校(津山市沼、稲葉英男校長)と包括連携協定を締結した。包括連携協定締結は、岡山大が20件目、津山高専が2件目。  同大で行われた締結式には関係者10人が出席。協定書に調印した後、千葉学長は「教育の人材育成、研究教育基盤の育成、地域の産業基盤育成など、あらゆることを協力して一緒にやっていきたい」とあいさつ。  稲葉校長は「(同高専は)創造的な実践技術者を育成するのが大きな使命。外に目を向ける一つの手段として、岡山大と包括連携、協力できるのは非常に心強い」と抱負を述べた。  協定では教育、研究・産学官連携、地域・国際社会の発展・活性化、学生交流など6項目で連携を推進する。  第一段として、文部科学省の「戦略的大学連携支援事業」に共同で応募。岡山理科大、倉敷芸術科学大も含め4校で、科学の好きな青少年を育成するプログラムの準備を進めている。  今回の協定は、予算が縮小傾向にある中、お互いの持つ資源を生かそうと、3月末まで同大副学長を務めた稲葉校長からの呼び掛けで実現した。  同大は、法人化直後となる04年8月の岡山県産業振興財団との協定以来、金融機関、企業、各種団体と包括連携を推進。これまでに大学の持つシーズと企業のニーズのマッチング、共同研究での予算獲得などで、大きな成果を上げているという。