『日本経済新聞』東北版2008年5月15日付

福島大と大東銀、地域振興へ協定・県全域で産学連携


福島大学と大東銀行は14日、産学連携の協定を結んだ。大学が持つ研究シーズと金融機関のノウハウや情報を組み合わせ、地域産業の育成振興を狙う。福島大は同じ福島市の福島銀行などとも同様の協定を結んでいるが、郡山市に本拠を置く大東銀との提携で、県内全域での産学連携に弾みを付ける。

福島大の新技術と県内企業のニーズのマッチングのほか、人材交流などを見込む。大東銀の能勢秀幸社長は「現時点で具体的な案件はないが、息の長い連携にしたい」と説明。福島大の今野順夫学長も「必ずしも十分でなかった福島市と郡山市の地域と産業の連携活動を発展させ、県内に広げたい」と話した。