『西日本新聞』2008年5月6日付

来年度から共同授業へ 下関、北九州の4学長会議


北九州市と下関市の4大学による「関門地域大学間連携学長会議」が4月30日、北九州市小倉北区のホテルで開かれ、2009年度から一部教養科目の共同実施を目指す方針などを確認した。また、協力を地域全体に広げるため、5月中にも両市にある他の9大学向けに説明会を開くことを決めた。

出席者は下関市立(下関市)、梅光学院(同)、北九州市立(小倉北区)、西日本工業(同)の各大学の学長ら。

同日は(1)一部教養科目の共同実施(2)関門地域を軸に据えた「関門学」の共同企画‐を連携の2本柱とし、参加学生には所属校の単位を認定する方針を確認。他大学にも参加を呼び掛けた上で、具体的な内容や開催場所などの詳細を詰める。

会議は、両市の産・学・官代表者による「関門地域の未来を考える研究会」(座長=矢田俊文・北九州市立大学長)から生まれたもので、各大学の特性を生かした人材育成や地域貢献が目的。

同日は「各校の学生が共同授業を通じ刺激しあう意義は大きい」(中野新治・梅光学院大学長)「関門地域の特性について学問的な共通認識をつくりたい」(坂本紘二・下関市立大学長)などの発言があった。また、カリキュラムについて「授業の寄せ集めではなく、学生を引きつけるテーマ性が重要」(矢田学長)などの指摘があった。