『読売新聞』山梨版2008年5月2日付

山梨大が新学部構想
「環境」「福祉」テーマ、10年度目標


山梨大学(貫井英明学長)が、「環境」と「健康福祉」をキーワードとした新学部を設置する準備を始めていることが分かった。早ければ2010年度の開設を目指すという。新学部が設置されれば、04年に国立大学法人化して以降初めてとなる。同大は近く学内に専門の委員会を設置し、具体的作業に着手する。

新学部は、今後さらに注目され、必要とされる分野で活躍できる人材を養成することと、「魅力ある学部」を設置し、学生確保につなげるのが狙い。「環境」「健康福祉」の2テーマの下で、公共政策や情報、資源循環などを盛り込む構想を進めている。

新学部の教授は学内から募集。定員は100〜200人程度で、工、教育人間科学の2学部の定員枠の一部を回す形をとり、新設に伴う大学全体の定員を増やす措置はとらない。現在、学内で参加教授や意見の募集をしている。

貫井学長は「10年度から始めたいが、遅れる可能性も高い。社会の要求に応えられる人材養成が大学の役目」と話している。