『山陰中央新報』2008年4月26日付

島大など3校が図書館連携で協議会


島根大と島根県立大、松江高専の三校が二十五日、松江市西川津町の島根大で図書館連携に向けた協定書を締結し、利用者への図書サービス向上を進めるための協議会を設立した。

協議会は「島根県大学・高等専門学校図書館協議会」。島根大の付属図書館と医学分館付属図書館、県立大の松江、出雲、浜田の三キャンパスの各図書館、松江高専図書館の計六館が参加する。

手始めとして、六館間の物流システムの相互借貸を実施。従来一冊当たり往復約千円かかっていた他の図書館からの蔵書取り寄せの個人負担を、六館間では学生と教職員を対象に無料化した。

今後は六館間での蔵書貸し出し手続きの簡素化や、昨春から一般公開されている「島根県内図書館横断検索システム」を活用した蔵書情報の共有化の充実に取り組む。

調印式には三校の図書館関係者らが出席。平川正人島根大付属図書館長が「三校の図書館はそれぞれ専門や特色があり、連携には大きな意義がある」とあいさつした。