共同通信配信記事 2008年4月9日付

101大学・法人で実施
教員免許更新の試行講習


2009年度から教員免許更新制が始まるのを前に、文部科学省は9日、国の更新講習プログラム開発委託事業として、全国101大学・法人の試行講習を採択した。講習の問題点を確認し改善を図るのが目的。

改正教員免許法の規定では免許の有効期間は10年。教員は更新の際、大学などで必修領域12時間以上、選択領域18時間以上の講習を受け、修了認定を受ける必要がある。最も早い教員は11年3月に免許の有効期限が切れるが、今回の試行講習を受講すれば、更新制実施後の講習が免除されるものもある。

試行講習は5月以降に始まるが、大半は夏休み期間の7、8月に実施。へき地や島しょ部の教員向けに、出張講習をしたり、インターネットを使ったりする講習もある。

必修領域の「教育の最新事情」を扱う講習が多いが、「博物館の活用力を高める」(国立科学博物館)、「学校などに理不尽な要求をするモンスターペアレント対策」(相模女子大)といった特色を打ち出した内容もある。