共同通信配信記事 2008年4月7日付

サントリーと東大が共同研究 水資源の保全など


サントリーと東大は7日、水に関する研究を共同で進めると発表した。サントリーが東大に4億円を寄付し、東大の教員が水資源の保全などの研究・教育に取り組む。

研究期間は4月から5年間。世界各地で深刻化している水不足や、食料生産に与える影響などの問題を体系的に整理。農学や河川工学だけでなく、芸術や歴史、政治経済などの分野も研究対象にする。

研究成果はインターネットで公開するほか、小中学生向けに本も出版し、水問題への関心を高めたい考え。

記者会見した東大の小宮山宏学長は「国際社会では地球温暖化だけでなく、水の問題が重要課題になりつつある」と研究の意義を強調した。

ウイスキーなどの原料として水を使い、森林を守る活動も手掛けるサントリーの佐治信忠社長は「研究を水源地の保全や節水などの取り組みに役立てたい」と話した。7月4日には記念シンポジウムを開く。