共同通信配信記事 2008年4月4日付

全国初の「食の大学院」 10年度にも関西に設立


関西の大学が経済界や国の協力を受け、「食」に関する高度で広範な知識と技術を備えた専門家を育てる全国初の大学院計画を進めている。来年春にも大阪府立大が大阪市立大や私大とともに文部科学省に設置認可を申請し、早ければ2010年度に開校の見通しだ。

栄養学から食品流通や調理、外食産業の経営ノウハウまで多彩な講座を設け、人気、信頼性ともに高い日本食に通じた人材を輩出する総合機関を目指す。食材分析などで「食の安全・安心」にも貢献したい考え。

7日には設立に向けた懇談会が大阪市内で開かれる。石毛直道国立民族学博物館名誉教授を座長に、小嶋淳司関西経済同友会代表幹事ら財界関係者や、大阪府大、大阪市大、同志社大、関西大の各学長らがメンバーだ。