時事通信配信記事 2008年4月2日付

ハーバード大、記録的な競争率=学費免除で


【シリコンバレー2日時事】今秋に始まる新年度に向けた米名門大の入学選考結果が2日までに発表され、各校の競争率が軒並み過去最高を記録した。高校を卒業するベビーブーマー(団塊世代)ジュニアの数がピークを迎えている上、各校の学費免除策が好感され、志願者が殺到した。

ハーバード大には過去最多の2万7462人が願書を出し、1948人が合格。競争率は、米最古の私大として1636年に創設されて以来最高の約14倍(昨年は11倍)に達した。スタンフォード大も競争率11倍、エール大が12倍と、いずれも各校史上で最も「狭き門」になった。

「学費高騰で富裕層の子弟しか入学できない」との批判を受け、スタンフォード大は新年度から、年収10万ドル(約1000万円)未満世帯の子弟なら、年3万5000ドル(約350万円)の授業料を全額免除すると発表。ほかの名門私大も同様に学費免除策を強化しており、中低所得層の子弟も名門大を受験しやすくなった。