『河北新報』2008年4月3日付

教養教育拡充図る 東北大がプラン改訂


東北大は2日、国際的な評価を高めるために取り組むべき課題を示した「井上プラン2007(東北大アクションプラン)」の2008年度改訂版を発表した。

新たに加わったのは、教養教育の拡充を図る項目など。教養教育を担当する「総長特命教授」に06、07年度の退職教授から3人を任命したほか、本年度内に「教養教育院」を創設する。

英語教育の強化策として、08年度から国際的英語能力テスト、TOEFL(トーフル)の受験を1年生全員に義務付けることも決めた。
 記者会見した井上明久総長は「教養教育を充実させ、学生の質をさらに向上させたい」と述べた。

アクションプランは大学の総合評価で10年後の世界30位以内入りを目標に、昨年3月に作成された。教育、研究、社会貢献、キャンパス環境、組織・経営の5分野で、国際競争力を高める戦略を打ち出した。