『朝日新聞』2008年3月28日付

JR西が京大大学院に寄付講座 安全向上取り組みの一環


JR西日本は27日、京都大大学院工学研究科に4月から寄付講座を開設すると発表した。05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故を受けた安全性向上への取り組みの一環。2013年3月までの5年間に計2億5千万円を寄付し、橋やトンネル、盛り土など線路を支える土木構造物について、施設担当者の経験則に頼ってきた維持、管理を体系化し、より効果的で安全性の高い管理手法を研究する。

同社の寄付講座は、聖トマス大学(兵庫県尼崎市)で昨年10月から始まった「『悲嘆』について学ぶ公開講座」に次ぎ2件目。「研究成果を鉄道のほか幅広い社会インフラにも活用し、社会に貢献したい」としている。