『読売新聞』鳥取版2008年3月27日付

産学連携へ鳥大が協定
中小企業診断協支部と


鳥取大は26日、中小企業診断協会県支部と産学連携協力に関する協定を締結した。同協会と大学との連携協力は、昨年9月の岡山大に続いて全国2例目。同協会は、会員の中小企業診断士が地元中小企業からくみ取った企業のニーズを鳥取大との共同研究に結びつけることなどが期待されている。

協定では共同研究の推進のほか、同協会が、実践的な経営戦略指導を行っている鳥取大MOTイノベーションスクールに講師を派遣したり、医学部で開業手続きや従業員の雇用などについて講義したりする。大学発ベンチャーに対する経営面の支援や、中小企業の経営者を対象にしたセミナーの共同開催も考えている。

調印式では、鳥取大の西田良平・産学連携推進機構長が「協定締結で、より多くの産学連携が進むことを期待している」とあいさつ。同協会の高橋務・県支部長が「大学のシーズ(研究のタネ)を中小企業に役立てる協力をしていきたい」と話した。