『日本経済新聞』2008年3月24日付

東大など、研究成果を海外企業へ売り込み・技術移転機関と提携


研究成果を海外企業に売り込むため、仲介者となる外国の技術移転機関(TLO)などと連携する国立大学が増えている。東京大学はフィンランドの大学TLOと提携、東京医科歯科大学は米国で大学のTLOや特許事務所と契約を結んだ。各大学とも国立大学法人になってから特許収入増に力を入れており、海外での産学連携を強化する。

東大が提携したのはヘルシンキ工科大学にあるTLOで、北欧で手広く産学連携を手がけている。同大TLOのネットワークを生かし、東大工学系の研究成果を海外で特許化し、ノキアやエリクソンなど大手企業やベンチャーにライセンス供与する。