『神戸新聞』2008年3月20日付

大学育ちの牛肉いかが 大丸神戸店


神戸大学農学部で飼育している但馬牛「神戸大学ビーフ」の販売が十九日、神戸市中央区の大丸神戸店で始まった。関西では初めて。四月一日までの期間限定で、牛一頭から取れる約百五十キロ分がなくなり次第終了となる。

同学部が繁殖から飼育までを一貫して手掛ける。年間の出荷は約十六頭と限られており、東京でのみ販売されていた。食の安全性をアピールしようと、大丸神戸店が三日の競りで一頭を競り落とした。

地下一階の精肉売場で、モモ焼肉用(百グラム九百八十円)やサーロインステーキ用(同二千九百四十円)など七種類を用意。一番に買い求めた同市東灘区の西口実美さん(78)は「地元の大学が作った牛。どんな味がするのか楽しみです」と話していた。(中川 恵)