『読売新聞』山梨版2008年3月19日付

「自ら広告塔に」抱負語る
都留文大・次期学長今谷氏会見


都留市立都留文科大の次期学長に4月1日付で就任する国際日本文化研究センター(京都市)教授の今谷明氏(65)が18日、同大で記者会見し、抱負を語った。

今谷氏は、同大が当初計画から1年遅れで2009年4月に予定している法人化について、横浜市立大教授時代に法人化を経験したことを踏まえ、「荒療治はせずに教員のモチベーション(士気)を高めながらソフトランディング(軟着陸)させてやっていきたい」と述べた。

文学部だけの単科大という条件で「大学全入時代」を生き残る戦略については、「首都圏にある公立大というメリットを生かしながら良い学生を集めたい。自ら広告塔になって積極的に宣伝していく」とした。

都留文科大の全5学科と大学院を合わせた学生総数は2973人(昨年7月末現在)。大学の安定経営の目安とされる5000人に及ばない現状を踏まえ、学生数の増加を目指す将来的な新学部設置構想については、「法人化が軌道に乗れば前向きに考えたい」と述べるにとどまった。