『日刊工業新聞』2008年3月17日付

経産省、高度産業人材育成に向け企業と大学院を橋渡し


経済産業省は08年度、高度産業人材の育成に向け、産業界と経営大学院を連携し、教育プログラム開発などで支援する。人材の高度化を図りたい企業や大学院を公募、認定作業を進める。とくに次世代の経営層を担うミドル層の教育に焦点を当て、企業と大学院の橋渡し役を務める。各企業ではミドル世代の教育研修が課題となっており、企業と大学院が共同で教育カリキュラムを研究し、実効性の高い教育プログラムの開発を通じ、経産省では産業界の人材底上げにつなげる意向だ。

経産省では08年度早々にも公募を開始する計画。「産学人材育成パートナーシップ」に基づくもので、「経営・管理人材分科会」の具体策として、企業と大学院との連携を打ち出す。経産省では08年度、産学人材育成事業全体として28億円の予算を確保しており、支援規模は案件ごとに詰めていく。