『産経新聞』愛媛版2008年3月12日付

産学連携で地域再生学開講 愛媛銀と愛媛大


愛媛銀行(中山紘治郎頭取)と愛媛大(松山市、小松正幸学長)は11日、平成20年度から産学連携による研究・教育で地域の活性化をめざす「地域再生学」を同大法文学部に開講する、と発表した。同行の寄付による講座で全学部の2年生以上が対象だが、社会人や市民らにも開放する予定。

来年度後期の開講で、愛媛県の産業構造や地理的条件などを考慮した経済発展のあり方▽地域の中核企業の競争力を高める経営手法▽地域の発展に貢献する人材の育成方法−などが研究の柱。同行の3000万円の寄付で3年間、開かれる。

同行で企業再生に長く携わってきた山本修平・企業支援部長(60)のほか、同大の5人の教授らが研究や学生の指導にあたり、シンポジウムなどを通して研究成果を発表していく。

中山頭取は「地域が栄えずして国は栄えない。講座を通じて地域の発展につなげたい」、小松学長は「地域から受ける支援を、人材を育成して地域にお返したい」と話している。