『北海道新聞』2008年3月5日付

札商が「創生塾」を設立 地域の教育支援 収益を道教大に


札幌商工会議所(高向巌会頭)は十七日、教員の人材育成を資金的に支援する「どさんこ創生塾」を設立する。定期開催する講演会の収益などを、道教大の教育支援基金に寄付し、同大で学ぶ現職教員や学生の奨学金に充ててもらい、地域の教育を地域で支える仕組みを構築する。

創生塾は会員企業関係者に限らず広く会員を受け入れ、道教大と連携して事業を実施。教育などをテーマとした講演会を年間三、四回開き、会員は無料参加できる。さらに観光などを専攻する同大教員を会員企業に派遣する「出張講座」も実施。会費は法人が一口十万円、個人が同一万円。講演会は受講料を払えば、非会員でも参加できる。

集めた会費や受講料は同基金に寄付。休職して同大で指導力を磨く現職教員や優秀な学生に奨学金を支給している同基金の原資とする。

同会議所と同大は十七日に相互協定に調印した後、第一弾となる記念講演会を開く。高向会頭や同大准教授が教育をテーマに札幌市内で講演。受講料は一万円。同会議所は塾への入会も呼び掛けている。

問い合わせは同会議所部会産業部(電)011・231・1122へ。