『中日新聞』 2008年2月29日付

福井大が独自職員採用枠 08年度から、「既大卒」にも門戸


福井大は二〇〇八年度から、新たに大学独自試験での職員採用枠を設ける。同大人事労務課によると、国立大法人で職員の独自採用に踏み切るのは東大に次いで全国二例目という。既に民間企業などに勤めている大卒者にも門戸を広げ、三月十一日まで出願を受け付けている。

大学経営を支える「金融、語学、情報網の知識を持つ優秀な人材」を全国から確保する狙い。〇四年度から続けている東海・北陸地区の各国立大や高専と協力した“相乗り型”の採用試験制度は維持しながら、福井大単独でも職員確保に乗り出す。

採用試験で特徴的なのは、四年制大学を来春卒業見込みの「新卒者」だけでなく、三十五歳以下の「既卒者」も受験可能とした部分。年齢上限を二十九歳としている現在の相乗り型の採用試験制度に比べ、より経験豊富な即戦力を求める姿勢だ。試験は面接重視で、五月十日の四次選考まで行う。

新年度の職員採用予定人数は「若干名」としているが、独自の採用試験を取り入れるため〇七年度より増やす予定。

独自採用試験への出願希望者は、インターネットの就職・転職ホームページ「リクナビ」経由で申し込む。問い合わせは、福井大人事労務課=電0776(61)8616=へ。 

(尾嶋隆宏)