時事通信配信記事 2008年2月26日付

京大中心にiPS研究加速=総合科学技術会議


新たな万能細胞と期待される人工多機能性幹(iPS)細胞の研究環境整備を検討する政府の総合科学技術会議の作業部会(座長・本庶佑京大客員教授)が26日、会合を開き、京都大に設立されたiPS細胞研究センターを中心に、当面の体制づくりを急ぐべきだとする「研究加速のための当面の進め方」を取りまとめた。

「進め方」は当面の措置として、日本全体で総合的にiPS細胞研究を加速する必要性を指摘。京大を中心に、円滑な共同研究を行いやすい体制の整備を求めた。

また、同センター長の山中伸弥京大教授を中心に全国の研究者が協力して研究を行う「包括的な研究拠点」を来年度に設立するのが望ましいとし、知的財産権を一括管理できるような体制も併せてつくるべきだとした。