『福井新聞』2008年2月26日付

高度先進医療発信へ 福井大病院にセンター


福井大医学部附属病院に「治験・先進医療センター」が設置され25日、同センターで開所式が行われた。医薬品の有効性確認などに携わる治験部門を拡充し、最新治療技術などのアイデアを生み出した医師を積極的に支援。高度な「先進医療」の発信を目指す。

これまで同病院に設置されていた治験管理センターを昨年4月に改組、準備を進めてきた。大学病院などでは、保険適用の承認はされていないものの、新しい治療法や診断法による先進医療を実施している。同センターは現場の医師から「先端医療シーズ」というアイデアを募集、有効性を評価し、治療の実現につなげる役割を担う。

これまでの薬剤師、看護師の治験コーディネーター(CRC)に加え、新たに臨床検査技師と診療放射線技師のCRCを配置。データ収集や報告書など事務手続きなどを行い、医師をバックアップ。既に14項目のシーズが寄せられている。

医薬部品等管理、コーディネーター、事務の3部門を備え、センター長には同病院の上田孝典病院長が就いた。

開所式では、上田センター長ら5人がテープカット。開設記念講演会があり、京都大大学院医学研究科の中山健夫教授が「これからの臨床」と題して話した。