時事通信配信記事 2008年2月21日付

年収1000万円でも授業料ゼロ=お金の心配無用です−米名門大


【シリコンバレー20日時事】米西海岸の名門私大スタンフォード大は20日、学生への経済支援策を大幅に拡充し、年収10万ドル(約1080万円)未満世帯出身者の授業料を全額免除すると発表した。「授業料高騰で富裕層以外の子弟が締め出されている」との批判に対処し、米大学で最も気前が良い支援策を導入した。

ヘネシー学長は「学費を心配して本校への出願を断念することがあってはいけない」と強調。年収6万ドル(約650万円)未満世帯の子弟なら、授業料に加え寮費も無料にするという。

同大の授業料は年間3万4800ドル(約380万円)と10年前に比べ1.6倍に高騰し、中所得層にも負担がずしりと重い。支援策の財源には171億ドル(約1兆8470億円)と米大学3位の規模を誇る基金の一部を充てる。