『読売新聞』石川版2008年2月21日付

北陸先端大とマイクロソフトが包括契約


北陸先端科学技術大学院大(能美市)とマイクロソフトは、同社ソフトウエアの利用に関する包括ライセンス契約と、インターンシップの受けいれに合意したと発表した。同大の潮田資勝学長は、「国際化に対応した最先端の情報環境を整え、高度な人材育成を進めたい」と話した。

今回のライセンス契約は、パソコンの台数ではなく教職員学生数の単位で、高等教育機関向けの最新ソフトを提供。これにより、同大のソフトウエア関連のコストは約62パーセント削減されるという。さらに、仮想化ソフト「SoftGrid」を導入することで、言語や複数バージョンの違いを解消する。

同社は包括契約を国内の10数大学と結んでいるが、「SoftGrid」を全学的に導入するのは北陸先端大が初めて。同大は、全学生の18パーセントが外国人留学生で、常勤教員も11%が外国人で、国際化に対応する最先端のIT環境の充実が求められていた。

インターンシップは、大学院生を1〜3人ずつ、同社の研究施設などで1〜3か月の期間受け入れるい予定で、詳細は今後詰めるという。

マイクロソフトのダレン・ヒューストン社長は、「インターンシップでの学生受け入れなどの交流を通じて、国際的な競争力のある人材の育成に貢献していきたい」と話していた。