『読売新聞』2008年2月21日付

北海道大と栗山町、まちづくりで連携(北海道)


栗山町は、北海道大大学院農学研究院、同大学院農学院、同農学部と、農業の振興や研究に共同で取り組む連携協定を結んだ。大学の持つ専門的な知識やノウハウを、まちづくりに生かすのが目的だ。

調印式に参加した椿原紀昭町長は「地方自治体の財政破たんは他人事ではなく、専門技術を持つ大学との連携は、農業振興や町づくりの基礎になる」と期待をよせた。

北大の服部昭仁農学研究院長は「地域が抱える課題を解決し、北海道の農業が発展する手伝いをしたい」と意気込みを語った。

町と北大農学部は、10年前から学生が町内の農家で実習するなど関係が深く、協定を結ぶことで交流のさらなる活性化を図る。

栗山町は、昨年も福祉や観光などの分野で、札幌市や江別市の3大学と同様の協定を締結している。

昨年12月には、酪農学園大(江別市)などから講師を招き、「地域資源を生かした交流産業の可能性」「地球温暖化の現状と地域への影響」といった町民向けの無料特別講座を開催。中国人留学生の地域職業体験も受け入れている。。