『毎日新聞』2008年2月17日付

FDネットワーク:山形大が東日本の大学などと連携、ノウハウ提供へ /山形


山形大学は、教員の指導力向上を図る研修を東日本地域の大学・短大・高等専門学校と連携して進めるため、3月末にネットワークを設立する。これまで県内の5大学・短大と連携してきたが、培ったノウハウを広く提供しようと範囲を広げる。

研修は「ファカルティ・ディベロップメント(FD)」と呼ばれ、08年4月に全大学で義務化される。文部科学省の05年度の調査では、全国の大学の約8割が導入しているが、多くは初歩的な講義などにとどまっている。

山形大は04年4月、全国に先立ち、県内の5校と「地域ネットワークFD“樹氷”」を結成した。学生による授業評価や、公開授業とその検討会などの活動を共同研究してきた。FD義務化を受け、新たに「FDネットワーク“つばさ”」を設立し連携を広げる。

昨年11〜12月、同大が東日本の471校に実施したアンケートでは、約7割(回収率約45%)が連携が必要と答えた。【大久保渉】