『北海道新聞』2008年2月15日付

室工大 研究生学費を1/3に 新年度から科目等履修生も大幅値下げ


【室蘭】室蘭工大(松岡健一学長)は新年度から、研究生と科目等履修生の学費を大幅値下げする。修了後に学部や大学院へ進む学生を増やすのが狙い。

大卒者らが自身のテーマを追究する研究生は、授業料が月額一万円(現行二万九千七百円)、入学料は一万円(同八万四千六百円)、検定料(申込料)は五千円(同九千八百円)とする。この結果、年間納付額は現行の四十五万八百円から、三分の一以下の十三万五千円になる。

以前の聴講生に当たる科目等履修生は、一単位当たりの授業料(同一万四千八百円)、入学料(同二万八千二百円)、検定料(同九千八百円)をそれぞれ五千円にする。

同大教務課は「ここまで大幅な引き下げは珍しい」としている。現在、七人の研究生と科目等履修生五人が在籍しており、研究生から大学院に進む例が多いという。

同大は既に、すべての留学生と大学院博士後期課程の大学院生の授業料を新年度から事実上無料にすることも発表しており、大胆な“値引き”で人材の確保を図る。

研究生などの募集は二十五日から三月十二日まで。問い合わせは同大教務課(電)0143・46・5109へ。